革遊び
普段より、火器類は、ガス缶を使用しています。
OD缶、CB缶とも使用していますが、OD缶はともかく、CB缶は、メーカーにもよりますが、あまり外見はよろしくないというか、生活感丸出しのものが多いですね。
(当然といえば当然ですが)

基本、カセットコンロ等機器の内部で使用する前提なのでしょうが、流石に自称?"非"おしゃれキャンパーの私であっても、外観について何らかの手は打ちたいと思っていました。
ネット等を徘徊すると、これらを隠す?ためのカバーが売られていますが、クオリティーは高いものの、当然お値段も張りますので、使用する全ての火器類に対応しようとすると、出費が嵩みます。
また、同様の動機、もしくはオリジナリティの追求からか、自作されている方も多くいらっしゃいますね。
と言う事で、見様見真似ですが、それら先人の方々のお知恵を拝借し、私も缶カバーの自作にチャレンジしてみました。
とはいえ、所詮初心者&自己流なので、HowToなどとおこがましい記事は書けません。
今回は、実際に何個か作ってみて、ド素人なりに感じたキーポイントについて、まとめておきたいと思います。
(失敗談から得た教訓のようなものです^^;)
何事も、手慣れてくると初期に感じた疑問等を忘れてしまいがちなので、何かの役に立てば幸いです。
まず事前準備です。
材料に関しては、今回は練習と言う事で、革については、高価なものには手を出さず、妻が浅草橋に行った際に端切れを入手してもらい、それを拝借することにします。

お値段は、だいたい30cm〜50cm四方で500円程度とのことです。
糸については、ろう引きされたものを使用するのが一般的なようですので、それに従います。
次に道具です。
今回使用したものは、以下写真のものです。

この自作に際し新たに買い揃えたのは、革の縫い目の穴を開ける菱目打ち(5mmピッチ)4本(直線部に使用)と2本(曲線部に使用)、木槌、打ち込む際の受けのゴム板、です。
その他のものは、家にあるものを使用しました。
この中で、円形状を切り取るカッター(コンパスカッター)は、あまり持っている方はいらっしゃらないと思いますのが、これから購入されるのであれば、なるべくメジャーなメーカーの物も購入される事をおすすめします。

OLFAコンパスカッター(購入時の値札は、367円となっています)。
革にもよると思いますが、切れ味の良くないものですと上手くカットできませんし、仕上がりに差が出そうです。
(実際、自宅にあった100円ショップで売っているものは、全然切れませんでした)。
あと、妻の裁縫道具から借りた、このピザカッターみたいなカッター(ロータリーカッター)、こちらも是非使用をおすすめします。

通常のカッターに比べて、直線をキレイかつ簡単に切ることができます。
それでは、製作にかかります。
まず、革に手を付ける前に、型紙を作ります。

型紙において特に重要なのは、縫い合わせる箇所同士の縫い目(穴)の数とピッチ、及び位置が揃っていることではないかと思います。
これらがずれてしまうと、出来上がりのバランスが崩れてしまいます。
型紙のサイズは、基本的には缶の外形形状になると思いますが、革の材質や厚みによって、微妙に合う合わないが出て来ると思います。
私もネットで見つけた基本サイズを元に、物を製作しトライ・アンド・エラーでその完成状態から逆算し、型紙に反映しています。
私の感覚としては、若干小さめに作ったほうが、仕上がりはきれいになる様な感じがします。
後述しますが、ある程度小さめに出来たとしても、革を伸ばしてフィットさせることは可能です。
次に、出来上がった型紙を元に、革を裁断します。
ここでは、前述のピザカッターと、コンパスカッターを使用します。
革が切り抜けたら、いよいよ菱目打ちでの穴あけです。
作った型紙を革にセットした状態で、直接穴を開けるのが良いのか、ペン等で穴位置を転写した後、型紙を取り除いて穴を開けるのが良いのか、どちらが正解かわかりませんが、私は前者の、型紙を置いた状態で穴を開けるほうがやりやすい感じがしました。

気をつけないと、革と型紙が徐々にずれていくので、慎重に行っていきます。
(あと、打ち込む際の音が結構大きいので、夜中に作業する場合はその点配慮されたほうが良いと思います)
穴については、中途半端に空いている状態だと、いざ縫っていく際に針が通りづらかったりするので、1打点1打点気合を入れて開けていきます。
今回、直線については、こちらの4本の菱目打ち、曲線部については、こちらの2本の菱目打ちを使用しています。

穴開けは、集中力が必要で、正直難しいですね。私も、なかなか満足がいくものは出来ません。このあたりが、プロとアマチュアの差なのかと思います。
穴が開け終わったら、縫っていきます。
今回私は、ベースボールステッチ(野球のボールの縫い目)で縫ってみました。
(色々と他の縫い方もあるようですが、今回は1点集中でスキルアップを目指しました。今後、他の縫い方も試してみたいところです。)
CB缶もOD缶も、まず、円筒の側面部分から縫い始めます。
缶をガイドにしながら、縫い目がきつすぎず、ゆるすぎず縫っていきます。

ちなみに今回、縫針は写真のような、R形状のものを使用しました。

革専用の針というものもあるようですが、今回は裁縫用の縫い針を使用しています。
(先端を潰して、革に傷がつかないようにした方が良いですね)
このR形状の針はなかなか使い勝手がよく、缶に革を密着させたまま縫い付けが可能です。
(まっすぐの針だと、革の裏側に多少の空間がないと縫い付けが出来ないので、缶を入れたまま縫うのが難しいかと・・・。これはダイソーで売っていた針セットの中の一つです)。

気分は外科医…財前教授って感じです(古ぃ~。大門未知子のほうがいいかな?)。
一通り円筒の側面が縫い終わりましたら、OD缶は天面、CB缶は底面を縫っていきます。
正直、綺麗に縫うのは難しいです。
ここは、場数を踏んで慣れるしかないですね。
縫い付けが完了しましたら、仕上げにかかります。
缶の形状にフィットさせるため、革を霧吹き等で水で濡らして、缶の形状になじませます。
馴染み具合は、革によって差異があるようですので、このあたりもトライ・アンド・エラーで感覚を掴んでいくしか無いですね。
物によっては結構伸びるので、縫い付け完了の状態で歪な出来でも、意外とごまかせる感じです。
完成したものは、こちら。



まぁ、自己満足の世界ですね。
私も始めたばかりですので、こんなレポート、熟練の方からすれば、おいおい何言ってるんだか、という内容もあろうかと思います。
今後勉強を続けていき、得られた知見を元に、また記事を更新して行けたらと思います。
OD缶、CB缶とも使用していますが、OD缶はともかく、CB缶は、メーカーにもよりますが、あまり外見はよろしくないというか、生活感丸出しのものが多いですね。
(当然といえば当然ですが)

基本、カセットコンロ等機器の内部で使用する前提なのでしょうが、流石に自称?"非"おしゃれキャンパーの私であっても、外観について何らかの手は打ちたいと思っていました。
ネット等を徘徊すると、これらを隠す?ためのカバーが売られていますが、クオリティーは高いものの、当然お値段も張りますので、使用する全ての火器類に対応しようとすると、出費が嵩みます。
また、同様の動機、もしくはオリジナリティの追求からか、自作されている方も多くいらっしゃいますね。
と言う事で、見様見真似ですが、それら先人の方々のお知恵を拝借し、私も缶カバーの自作にチャレンジしてみました。
とはいえ、所詮初心者&自己流なので、HowToなどとおこがましい記事は書けません。
今回は、実際に何個か作ってみて、ド素人なりに感じたキーポイントについて、まとめておきたいと思います。
(失敗談から得た教訓のようなものです^^;)
何事も、手慣れてくると初期に感じた疑問等を忘れてしまいがちなので、何かの役に立てば幸いです。
まず事前準備です。
材料に関しては、今回は練習と言う事で、革については、高価なものには手を出さず、妻が浅草橋に行った際に端切れを入手してもらい、それを拝借することにします。

お値段は、だいたい30cm〜50cm四方で500円程度とのことです。
糸については、ろう引きされたものを使用するのが一般的なようですので、それに従います。
次に道具です。
今回使用したものは、以下写真のものです。

この自作に際し新たに買い揃えたのは、革の縫い目の穴を開ける菱目打ち(5mmピッチ)4本(直線部に使用)と2本(曲線部に使用)、木槌、打ち込む際の受けのゴム板、です。
その他のものは、家にあるものを使用しました。
この中で、円形状を切り取るカッター(コンパスカッター)は、あまり持っている方はいらっしゃらないと思いますのが、これから購入されるのであれば、なるべくメジャーなメーカーの物も購入される事をおすすめします。

OLFAコンパスカッター(購入時の値札は、367円となっています)。
革にもよると思いますが、切れ味の良くないものですと上手くカットできませんし、仕上がりに差が出そうです。
(実際、自宅にあった100円ショップで売っているものは、全然切れませんでした)。
あと、妻の裁縫道具から借りた、このピザカッターみたいなカッター(ロータリーカッター)、こちらも是非使用をおすすめします。

通常のカッターに比べて、直線をキレイかつ簡単に切ることができます。
それでは、製作にかかります。
まず、革に手を付ける前に、型紙を作ります。

型紙において特に重要なのは、縫い合わせる箇所同士の縫い目(穴)の数とピッチ、及び位置が揃っていることではないかと思います。
これらがずれてしまうと、出来上がりのバランスが崩れてしまいます。
型紙のサイズは、基本的には缶の外形形状になると思いますが、革の材質や厚みによって、微妙に合う合わないが出て来ると思います。
私もネットで見つけた基本サイズを元に、物を製作しトライ・アンド・エラーでその完成状態から逆算し、型紙に反映しています。
私の感覚としては、若干小さめに作ったほうが、仕上がりはきれいになる様な感じがします。
後述しますが、ある程度小さめに出来たとしても、革を伸ばしてフィットさせることは可能です。
次に、出来上がった型紙を元に、革を裁断します。
ここでは、前述のピザカッターと、コンパスカッターを使用します。
革が切り抜けたら、いよいよ菱目打ちでの穴あけです。
作った型紙を革にセットした状態で、直接穴を開けるのが良いのか、ペン等で穴位置を転写した後、型紙を取り除いて穴を開けるのが良いのか、どちらが正解かわかりませんが、私は前者の、型紙を置いた状態で穴を開けるほうがやりやすい感じがしました。

気をつけないと、革と型紙が徐々にずれていくので、慎重に行っていきます。
(あと、打ち込む際の音が結構大きいので、夜中に作業する場合はその点配慮されたほうが良いと思います)
穴については、中途半端に空いている状態だと、いざ縫っていく際に針が通りづらかったりするので、1打点1打点気合を入れて開けていきます。
今回、直線については、こちらの4本の菱目打ち、曲線部については、こちらの2本の菱目打ちを使用しています。

穴開けは、集中力が必要で、正直難しいですね。私も、なかなか満足がいくものは出来ません。このあたりが、プロとアマチュアの差なのかと思います。
穴が開け終わったら、縫っていきます。
今回私は、ベースボールステッチ(野球のボールの縫い目)で縫ってみました。
(色々と他の縫い方もあるようですが、今回は1点集中でスキルアップを目指しました。今後、他の縫い方も試してみたいところです。)
CB缶もOD缶も、まず、円筒の側面部分から縫い始めます。
缶をガイドにしながら、縫い目がきつすぎず、ゆるすぎず縫っていきます。

ちなみに今回、縫針は写真のような、R形状のものを使用しました。

革専用の針というものもあるようですが、今回は裁縫用の縫い針を使用しています。
(先端を潰して、革に傷がつかないようにした方が良いですね)
このR形状の針はなかなか使い勝手がよく、缶に革を密着させたまま縫い付けが可能です。
(まっすぐの針だと、革の裏側に多少の空間がないと縫い付けが出来ないので、缶を入れたまま縫うのが難しいかと・・・。これはダイソーで売っていた針セットの中の一つです)。

気分は外科医…財前教授って感じです(古ぃ~。大門未知子のほうがいいかな?)。
一通り円筒の側面が縫い終わりましたら、OD缶は天面、CB缶は底面を縫っていきます。
正直、綺麗に縫うのは難しいです。
ここは、場数を踏んで慣れるしかないですね。
縫い付けが完了しましたら、仕上げにかかります。
缶の形状にフィットさせるため、革を霧吹き等で水で濡らして、缶の形状になじませます。
馴染み具合は、革によって差異があるようですので、このあたりもトライ・アンド・エラーで感覚を掴んでいくしか無いですね。
物によっては結構伸びるので、縫い付け完了の状態で歪な出来でも、意外とごまかせる感じです。
完成したものは、こちら。



まぁ、自己満足の世界ですね。
私も始めたばかりですので、こんなレポート、熟練の方からすれば、おいおい何言ってるんだか、という内容もあろうかと思います。
今後勉強を続けていき、得られた知見を元に、また記事を更新して行けたらと思います。
雨降る雨幕を修復する
転んでもただでは起きない ヘリノックス アドバンスド タクティカルチェアスキン
みんな大好き”GOAL ZERO”の新作 ”TORCH(トーチ)500”
(レザークラフト)マルチロースター用ケース
コーヒーグッズ再考(8)手挽きミル対決(タイムモア・C2 vs ポーレックス・ミニ)
(レザークラフト)SnowPeak 火ばさみ用ケース
転んでもただでは起きない ヘリノックス アドバンスド タクティカルチェアスキン
みんな大好き”GOAL ZERO”の新作 ”TORCH(トーチ)500”
(レザークラフト)マルチロースター用ケース
コーヒーグッズ再考(8)手挽きミル対決(タイムモア・C2 vs ポーレックス・ミニ)
(レザークラフト)SnowPeak 火ばさみ用ケース
この記事へのコメント
こんばんわ。
素晴らしい出来ですね。
我が家の火器はCB缶で、おっしゃる通り見た目がなんだかなぁ〜っと思ってました。
いずれ是非参考にさせて貰えたらと思います(^○^)
素晴らしい出来ですね。
我が家の火器はCB缶で、おっしゃる通り見た目がなんだかなぁ〜っと思ってました。
いずれ是非参考にさせて貰えたらと思います(^○^)
子煩悩パパさん、コメントありがとうございます(^^)
お褒めに預かり恐縮です^^;
写真は遠目ですからね、あまりアラが映ってないのかと。
縫い目や革の合わせ目をバッチリ合わせるのは、それなりの鍛錬が必要ですね。
ただ、自分用として作る分には、意外と何とかなりますので、是非チャレンジされては如何でしょうか?
お褒めに預かり恐縮です^^;
写真は遠目ですからね、あまりアラが映ってないのかと。
縫い目や革の合わせ目をバッチリ合わせるのは、それなりの鍛錬が必要ですね。
ただ、自分用として作る分には、意外と何とかなりますので、是非チャレンジされては如何でしょうか?
ちは〜♪
さすがレイサのスカートを縫っただけあって、手先が器用ですね〜。とても、デビュー作には見えないよ!
我が家も、CB缶を使うアイテムいくらかあるけれど、みーんな缶が隠れちゃうんだよなぁ。
せっかくあんまあぱぱさんにカバー作ってもらっても、使うとこないから何かシングルバーナーでもポチろうかな。(笑)
それにしても、財前五郎とは古いな。
まさか田宮二郎の方??w
さすがレイサのスカートを縫っただけあって、手先が器用ですね〜。とても、デビュー作には見えないよ!
我が家も、CB缶を使うアイテムいくらかあるけれど、みーんな缶が隠れちゃうんだよなぁ。
せっかくあんまあぱぱさんにカバー作ってもらっても、使うとこないから何かシングルバーナーでもポチろうかな。(笑)
それにしても、財前五郎とは古いな。
まさか田宮二郎の方??w
ひでらんさん、コメントありがとう!
確かに、今回やりながら、ふと昔レイサのスカートを縫ったことを思い出しましたよ。スカートは二度と出来ないと思うけど、レザークラフトは、続けていきたいですね。
缶カバー、私の手作りで良ければ、愛を込めて作りますよ♥
CB缶でもOD缶でも、どちらでもオッケーですよ。
シングルバーナー、何がいいかな〜。
PRIMUSのOD缶のやつはどうですか?
かなりコンパクトで、魅力的ですよ(^^)
確かに、今回やりながら、ふと昔レイサのスカートを縫ったことを思い出しましたよ。スカートは二度と出来ないと思うけど、レザークラフトは、続けていきたいですね。
缶カバー、私の手作りで良ければ、愛を込めて作りますよ♥
CB缶でもOD缶でも、どちらでもオッケーですよ。
シングルバーナー、何がいいかな〜。
PRIMUSのOD缶のやつはどうですか?
かなりコンパクトで、魅力的ですよ(^^)
こんばんは☆
型紙からきちんと作られていたんですね~!!
うちは行き当たりばったりな作り方だった記憶が…(๑´ㅂ`๑)
あんまあぱぱさんのがとっても素敵な理由がわかりました!
うちもカラーレザーで次回(いつ?)挑戦したいです☆
型紙からきちんと作られていたんですね~!!
うちは行き当たりばったりな作り方だった記憶が…(๑´ㅂ`๑)
あんまあぱぱさんのがとっても素敵な理由がわかりました!
うちもカラーレザーで次回(いつ?)挑戦したいです☆
くじラさん、コメントありがとうございます(^^)
お褒めに預かり恐縮です^^;
本文にも書きましたが、互いの革同士の穴位置が合っていれば、縫い合わせる際の位置決めが楽なので、沢山作るときは型紙が必須かと思います。
あれからガス管カバー以外にも色々と作っているのですが、ターゲットが無くなってきました^^;
次は何を作ろうかと、悩む日々です。
お褒めに預かり恐縮です^^;
本文にも書きましたが、互いの革同士の穴位置が合っていれば、縫い合わせる際の位置決めが楽なので、沢山作るときは型紙が必須かと思います。
あれからガス管カバー以外にも色々と作っているのですが、ターゲットが無くなってきました^^;
次は何を作ろうかと、悩む日々です。
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