Alpacaの油量計改善

あんまあぱぱ

2020年03月06日 11:51

一昨年導入し、キャンプで大活躍のAlpaca(TS-77A Compact)。




暖房器具としての運用もさることながら、調理器具として(鍋、湯沸かし 等々)非常に良い仕事をしてくれています。



ですが、工業製品としての完成度は、色々とビミョーなところがあるのも事実です。

皆さん所々トラブルを抱えつつも、自力で乗り越えられている記事は非常に参考になりますので、私も微力ながら記録として残したいと思います。
(今回の事例が参考になるかどうかは?ですが)



私のAlpacaのBadPointは、油量計の動きが非常に怪しいことです。

現象としては、給油中に(満タンの手前で)動きが止まってしまうことがたまに発生することです。



(こんな感じで、満タンまで針が届かない時と、満タンまで行く時があります)


これまでにも、油量計を見ながら給油を続けていて、ふと止まったのに気が付きつつ、もうちょっと行けるかな~と継続していると、いきなり溢れて灯油まみれ・・・という事態を幾度か経験しています。

確実に動かないのなら割り切って使う手もありますが、明らかに引っ掛かっている様な現象なので、ついなんとか手を打ちたくなります。


Alpaca以前に購入した(今でも自宅で活躍中)TOYOTOMIレインボーでは、こういったことは一切ありません。




(油量計自体の作りが、ぜんぜん違うのだと思います)


ということで、油量計の改善を試みることに。


手始めに、油量計自体を追加工等で改善できないかと考え、取り急ぎ某オクで、Alpaca用の油量計を単体購入、構造を調べてみる事に。


届いたのが、こちら。




う~ん、なんとチープな作りでしょうか。

昭和のブリキのおもちゃを彷彿とさせる(むしろそれ以下)出来です。

メーターの針と、油量により上下するフロートが一体となった作りです。




針の取り付け部(カシメ)はガタガタで、動きが怪しいのはそれが一因かもしれません。
(ブレス加工のバリも凄いです)


次に、現在装着されているものを外します。

外し方は、プライヤーを使用して、90°ほど撚ると、上に抜けます。
(給油口のキャップと同じ作りですね)
あまり強く把持すると、メーターが変形してしまうので、力加減を気をつける必要があります。


取り外してみて、あらビックリ。

フロート部の長さが違います。



(写真上が、元々装着されていたものです)


確かにネットの情報ですと、フロート部の長いものと短いものがあるようなことを見聞きしましたが、Compactということで、てっきり短いものが入っているのだと思い込んでいました。

さらに、フロート(白い玉)の付き方が、長い方は側面(接線)に取り付いているのに対し、短い方は中心に刺さっています。



よくよく見ると、メーターの取付角度によっては、長さ的にフロートが燃料タンク内壁に干渉してしまうようにも見えます。



(元々の取付角度を、忘れてしまいましたが('A`))

もしかすると、動作の引っ掛かりは、フロートと内壁の干渉によるものなのかもしれません?


それより気になるのは、上述のフロートの付き方ですね。

玉の中心を刺していないということは、写真で言うところの、左方向にも常に力がかかり、スムーズな針の動きを妨げている可能性があるかと。
(真っ直ぐだと干渉するので、無理やり曲げて対応しているようにも見えなくは無い感じですが…)




色々と疑わしい所はあるものの、残念ながら、真の動作不良の原因はよくわからず…。

とりあえず(せっかく買ったので)、短い方に付け替えることに。


メーターの機能的には、図に示すように、短くすることで早くEmptyを向かえてしまうことにはなりますが(針の可動角度は同一なので)、



今回は満タン時の動作を優先することにします。


(本来は、如何に正確にEmptyを把握できるかが、メーターに求められる機能だと思いますが、Endは使い切りで問題ない(火が消えれば気がつく)ので、さして支障はないかと。)



付け替え後、満タンにします。




針の動作は問題なさそうで、傾けてもメーター部からの灯油漏れもないので、とりあえず交換は完了です。

今後、実使用で交換の成否を見極めていこうと思います。

(こういういい加減な作りは、最近発売の日本向けVerでは、改善さてたりするのでしょうかね?)

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