いきなり御大層なタイトルで恐縮です。
キャンプとは・・・ある意味時間との戦いである、と考えています。
移動、設営、調理、撤収・・・など、キャンプをする上で必要な工数と、それらを除いた自由に使える時間を如何に確保するか・・・が命題かと。
もちろん、料理を目的にされている方、設営のアレンジが楽しい方、撤収大好きな方(あまり居ないか?)など、プロセス自体を楽しむというのもありますので、一概に定義はできませんが。
私の場合、キャンプでも、それなりに美味しいと思えるコーヒーを飲みたい(淹れたい)と考えています。
できれば、朝だけではなく、いつでも飲みたいときに、必要な量を淹れられる・・・というのが理想になります。
今回は、そのような観点で導入したコーヒーグッズのご紹介をしたいと思います。
(あくまでも私の主観によるものであること、ご理解ください)
1)抽出プロセス改善
キャンプの朝は、自分の分のコーヒーを入れて、景色などを見ながら一人寛ぐというのは、至福の時間です。
ですが、いざドリップしようと思うと、それなりに道具を並べる必要があります。
私の場合、だいたい以下のものが必要になります。
・ジェットボイル(湯沸かし)
・ドリップ用ケトル
・ドリッパー
・フィルター
・カップ
また、一人分のコーヒーをドリップで淹れるのは、複数人分を淹れる場合に比べ、味のばらつきが大きくなると思われます。
私の淹れ方が下手なだけだと思いますが、豆の量、お湯の量、使用しているフィルターなど、大量に入れる場合に比べ、それらの影響度がより大きく出てしまうのだと考えられます。
ということで、一人分のコーヒーを如何に簡単かつばらつき無く淹れられるか・・・という観点で、以下を導入してみました。
デルター コーヒープレス
メカニズム詳細は、メーカーHPに譲りますが、簡単に例えると、ドリップとフレンチプレスの中間のような淹れ方になるのかと思います。
例えるなら、注射器で、コーヒー豆にお湯を押し込むイメージでしょうか。
フレンチプレスとの違いは、抽出前にコーヒーにお湯が触れないこと。
これにより、抽出のバラツキをより少なくすることが可能です。
淹れ方は至って簡単。
器具に豆をセットし、お湯を器具のピストン内部に適量(Max200ml)投入、あとはピストンを一旦引いて、戻すだけ。
お湯の投入も、沸かしたお湯を無造作に機器に入れられます(ドリップ用ケトルで、地道に入れる必要はありません)。
またフィルターは、写真のように、専用の丸い平板上のものを使用しますが、他社製品で金属フィルターが市販されており、それを使えば、毎回のフィルター準備も不要になります。
使用後の片付けも、器具に残った豆を捨てて、水洗いするだけということで、至って簡単です。
肝心のお味の方ですが、淹れ方同様、ドリップとフレンチプレスの中間というところで、スッキリしていながら、コーヒーそのものの風味を味わえる(=美味しい)と感じます。
あえてマイナスポイントを上げるとするならば、以下くらいでしょうか。
・割と嵩張る
・容量的に一人分(Max200ml)しか入れられない
・通常サイズのシェラカップでは入れられない(機器の直径がシェラカップより小さい)
まぁ、嵩張ると言っても、500mlのペットボトル位ですので、積載の厳しい私でも許容範囲です。
重量も軽いので、バックパックなどに忍ばせるのにも良いのではないでしょうか。
自宅でも、一人分をサクッと入れたい場合は、重宝しています。
2)豆挽き プロセス改善
キャンプに於いて、豆を挽いてコーヒーを淹れるという一連のプロセスは、それはそれで楽しいものです。
ただグルキャンにおいては、一度に大量のコーヒーを淹れて差し上げたいのですが、現在使用している手動ミル(ポーレックス)では、1回あたり20gで、かつ挽き終わるまで2~3分くらい掛かります。
4人分くらいを淹れるとなると、40~50gの豆を使用するので、最低2回は挽く必要があり、時間的・体力的に結構負担になります。
かと言って、電動のミルとなると、電源サイト前提に。
ただ、昨今のランタンなどに見るUSB充電式の波は、なんとコーヒーミルの世界にも到来してたようです。
いくつかの候補の中から、刃の形状と、価格等より私が選んだのは、こちら。
oceanrich コーヒーグラインダーG1
ポーレックスと並べてみます。
大きさは、お世辞にもコンパクトとは言えませんね(^_^;)
スペック的には、1回に挽ける量は20g上限、所要時間は2分程度(豆の細かさ:5段階中メモリ中央)になります。
効率的にはポーレックス同等ですが、手放しで挽けるというのは、その間に別の作業(お湯や、カップの準備等)ができるので、とてもメリットがあります。
※自宅で使用しているカリタのナイスカットGに比べるとかなり遅いです(所要時間10倍程度)
ですが、挽き終わると同時に電源がOFF(=スタート後放置しておけばOK)なので、実用上問題にはならないと思います。
刃は、ポーレックスと似た形状(円錐状の)です。
但し、分解清掃は出来ません。
(当然、水洗いもNG)
動作音は、早朝の薪割りほど迷惑ではないにしても、自然界に於いては異質な音では有るので、早朝の使用は避けたほうが良いかもしれません。
(寝袋の中に突っ込んでやれば、多少防音効果は望めるかも??)
バッテリーは、スペック上フル充電で、15g×20回=300gはもつとのこと。
(LEDで、充電状態が4段階で表示されます)
意外と持たないというか、やはりランタンなどに比べると、かなり電力を消費するのですね。
毎回5人分(=40g)挽くとすると、7~8回分は対応可能ということになりますので、2泊のグルキャンであれば、十分持ちそうです。
キャンプ以外でも、自宅に電動のミルをお持ちでない方にとっても、兼用でオススメかもしれませんね。
(ただ、キャンプ用具と家庭用を兼用すると、忘れ物のリスクが高くなるのも、悩ましいところですが(^_^;))